公益社団法人 福岡県国際交流センター

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こくさいひろばカフェで世界一周Vol. 67『ボリビア&ブラジル』

活動報告

当財団では県内の学校や公民館等に、外国人講師や、外国での生活や活動経験のある日本人講師を派遣・紹介する国際理解教育推進事業を行っています。こくさいひろばカフェでは、その国際理解教育の講師として活躍する方々が登場し、世界の文化を紹介します。

こくさいひろばカフェで世界一周Vol. 67『ボリビア&ブラジル』

日時

2022年1月16日(日)14:00-15:30

会場

Zoomでのオンライン開催

主催

(公財)福岡県国際交流センター

参加料

無料

対象

国際交流に興味がある方

講師

宮園 豊光 様(ボリビア)県費留学生
江上 リサあゆみ 様(ブラジル)県費留学生

◇内容

 開会及びひろばカフェの紹介

 県人会及びに県費留学生ついて説明

 各国の講師がボリビアとブラジルを紹介

  質問タイム及び閉会

 

(海外県人会)

福岡県を故郷に持つ移住者やその子孫たちが、親睦や交流を深め、互いに助け合いながら異国で生活していくために組織した団体です。歴史の長い県人会は、今から100年以上も前に日本政府の移民政策により海外へ移住した方々によって組織されました。

現在では、世界24の国・地域に39の県人会があり、本県が国際社会の中で、海外との交流を積極的に行っています。その際、本県とそれぞれの国・地域を繋ぐ懸け橋として、貴重な財産となっています。

(県費留学生)

海外福岡県人会会員の子弟を、留学生として1年間受け入れ、県内の大学や専門学校等で専門知識や技能を習得すると同時に、本県の伝統・文化、産業、経済等の理解を深めてもらうための事業を1966年から実施しています。

今回は、この制度を利用して、2021年4月から2022年3月まで本県に留学している、ボリビア出身の宮園豊光さん、ブラジル出身の江上リサあゆみさんからお話を聞きました。

 

(各国の紹介)

ボリビア:宮園 豊光さんはボリビアの中でも自分の故郷であるサンタクルスとウユニ塩湖や食べ物、伝統ダンスやカーニバル等について話をした。

ボリビアは南米の中心部に位置し、人口は1167万人で、豊光さんの住んでいる町、サンタクルーズはボリビアの最大の都市である。気候は暖かく、湿度も高くてたくさんの植物があると説明した。また、サンタクルスの人々は友好的で、優しい人が多く、また美しい建物も沢山あると、写真を見せながら説明した。

ボリビアの有名な観光地でもあるウユニ塩湖は、梅雨の時期に行ったら塩湖全体が空とつなぐ大きな無限の鏡のように見えるため、毎年約30万人の観光客が世界中から訪れると説明した。特に、ここの日の出と日の入りはとても美しいので、日の出と日の入りを楽しむ為には、「塩ホテル」に泊まる事をお勧めした。「塩ホテルと」は、ウユニ塩湖の周りにあり、塩でできているホテルのことである。壁、テーブル、椅子、床、すべてが塩でできていると写真を見せながら説明した。そこで「すごい!!あのホテルで泊まってみたい」という参加者の声もあった。

ボリビアで一番有名な料理としてサルテーニャの説明をしていただいた。サルテーニャは肉やジャガイモ、卵、オリーブをパイのような生地の中に入れて、オーブンで焼いた食べ物だ。中身がとてもジューシーで美味しいですと写真を見せながら説明した。 主に朝食やおやつとして食べる事が多いということであった。

また、皮をむいて干した桃で作った、さわやかで甘い飲み物モコチンチソーダについても説明した。

ボリビアにはさまざまな種類の伝統音楽があり、その中で宮園さんのお気に入りのカーニバルについてお話した。ボリビアのカーニバルは、ヒスパニック系のカトリックと先住民の文化が混ざり合ったもので、祭りの5日間、人々は多くの道路を通りながら踊ると説明した。カーニバルは、色んな色、音楽、文化に満ちたとても幸せな祭りですと説明した。

最後にアグアヨについて説明した。アグアヨはボリビア、アルゼンチン、ペルー、チリ北部で、先住民族の女性がバックパック、コート、装飾品として使用する長方形の衣服で、背中に赤ちゃんや非常に重いものを入れて運ぶこともできるとのことであった。

 

ブラジル:江上 リサあゆみさんは、ブラジルの食べ物や市場そしてブラジルの中での日本について話した。

 ブラジルで一番大きな市場であるセアジェスプでは、市場で働く人々が朝早くから販売の準備をし、野菜や果物、魚、お花等を販売し、とても賑やかだと説明した。そこには食べ物を販売するスタンドのうち、江上さんが一番好きな食べ物であるパステルについて説明した。パステルとは餃子のような生地に肉やチーズ、椰子のしんなどをつめて揚げたものだと説明した。江上さんはパステルを食べるのが一番の楽しみで、江上さんは肉のパステル、江上さんのお母さまはキャベツと生姜とチーズ入りのパステルをいつも食べていると言った。パステルは、砂糖きびジュースと一緒に食べる事も多い。それは砂糖きびを絞ったジュースにレモンやパイナップル、生姜を入れて作る甘いジュースである。日曜日の朝はパステルと砂糖きびジュースを朝ごはんとして食べる事が多いと説明した。

日本人のブラジル移住の歴史についても説明した。ブラジルはコーヒーが有名で、1800から1930年まで主要生産物だった。コーヒー栽培を行い初めた頃はアフリカの人が働いていたが、1888年以後はヨーロッパやアジアからコーヒー園で働く為の移民を受け入れて、1908年から日本からも移民が始まったと説明した。

ブラジルで有名な日本人街である、リベルダーデ広場についても説明した。土日には、天ぷら、焼きそば、餃子の屋台や手芸の展示もあり、日本食品や日用品、本も売っていると説明した。特に正月や七夕の祭り時期になると人がとても多く、ミュージックショーやダンス、武道をみる事ができ、短冊にお願い事を書いたりもすると説明した。

ブラジルでの日本文化についてもう一つ大きなイベントは日本祭りだと紹介した。このイベントはとても人気でほかの州からわざわざ来る人もいると説明した。会場内には食べ物の広場やステージや売店とアトラクションがあり、書道、茶道、折り紙、ゆかた体験等子供から大人まで色々な体験ができると説明した。最後に日本祭りの動画をみんなで見ながら祭りの雰囲気を味わった。

 

宮園 豊光 さん

 

江上 リサあゆみ さん

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